神戸海洋博物館(5)

Kobe Maritime Museum(たぶん)
Kobe International Seaport and Harbor Museum(かも)(兵庫県神戸市)



神戸海洋博物館




 

英国ガレオン船の断面
入り口すぐの柱の裏側にある帆船の断面。船名を確認しておかなかったが、たぶんH.M.S.ビクトリー号。
制作は、神戸帆船模型の会、とある。でかい。出来映えも見事。これだけでなんとなく17C英国帆船の生活がわかるような気になるから不思議である。
ここで思い出すのが、『輪切り図鑑 大帆船』(スティーヴン・ビースティー画、リチャード・プラット文、岩波書店 同書をCD化した『CD-ROMブック 18世紀英国海軍物語 大帆船』は同朋社から)
こういうのに興味ある人は必読。


 

御座船『備州』
この船は、港の歴史コーナー外にあって、両備運輸株式会社とあるので、たぶん寄贈模型。
パッと見、江戸時代一部の大名が参勤交代に用いた御座船の模型だが、実は現在もある観光船の模型。
御座船は戦国時代の安宅船を元に、戦闘性を下げて居住性を上げたような船で、ごてごてと装飾は華やかだが軍船としての性能は低そう。
模型としても帆柱辺りの処理が嘘くさいとか思っていたのだが、船尾のスクリューからこれは違うと気づいた。
調べてみると、両備運輸(株)で新岡山〜土庄間で就航していた神田造船所製の全長49.7m、幅11.7m、498tの御座船備州であった。
実船があるとしたら乗ってみたいものだが、貸し切り(1日160万円?)などで利用されているようで、現在普通に乗船できるかどうかは不明。昔は『御座船で瀬戸大橋遊覧』(大人5千円)というクルーズがあったようだ。
両備運輸は他に、中国明時代(西暦1400年代)の皇帝船「鄭和」を復刻した、博多湾周辺の288トンの遊覧船鄭和(ていわ)(1)(2)をもち、こちらはスケジュールもわかっている。筆者はこういうイッちゃった様な船が大好きなので一度は乗ってみようと決意している。


   

伝 美加保丸船首像
1865年プロシアにて建造、同年長崎に回航されていたブランデンブルクを、6月に徳川幕府が購入した洋式帆船、美加保丸の船首像。
木造帆船パーク型で長さ29間(約52m)、幅5間半(約10m)、深4間半(約8m)、800t、国内最大クラスの輸送船で購入価格は当時で35000ドル。
1868年8月19日、榎本武揚率いる8隻の旧幕府艦隊の1隻として江戸を出航。純帆船だったため(たぶん開陽丸に)曳航されて、8月21日に館山沖で暴風雨に遭い、5昼夜銚子沖を漂い、26日土地の人々が見守る中、千葉県銚子市の黒生(くろはい)海岸で座礁沈没した。乗組員のうち13名が死亡している。
幕府の隠し財産を載せていたとの黄金伝説を持ち、昭和に船体の1/3が引き上げ調査されたが積荷は不明らしい。
これは銚子市の飯沼山円福寺にて保存されていた船首像のレプリカ。
別船のものだとの説もあるが、外国で建造された帆船の船首像で、日本に現存する中では特に古いもののひとつ。
針葉樹製で高さ1,770mm 幅600mm 奥行550mm
写真によっては結構怖い?が、よく見ると優しい表情をしている。
でも座礁してしまったんだから霊験はそこそこ?
…彼女にしてみれば5日もがんばったのに操船員がヘボかったといいたいかも…。


 

第8多聞丸船首像
1800年頃にオランダで、彫刻された船首像。
針葉樹製で、高さ2,500mm、幅700mm、奥行700mm。
聖母マリアを表わしているといわれている。
1889年ドイツのギーステムンデ港で建造された「マルチダコーナー」号(2,985.5総トン、機関3速207馬力)の船首像となる。
この船は1910年に八馬汽船(本店・西宮市)が購入し、「第8多聞丸」と改称し、用いられた。


 

船首像"ローマの勇姿像" Figure-head at a 18th century sailing vessel"Roman warrior"
展示コーナー入ってすぐの所にある、バウスプリットの模型の一部。
裏側に、イギリス軍船の断面図模型がある。
西洋では、古くバイキングの時代から船の舳先や船尾、舵柱頭、舵柄に彫刻を飾る風習があった。
この船首像は、1800年代オランダ帆船の船首を飾った船首像で、遠距離からも同型船との識別を容易にす るため、極彩色の塗装をされている。




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