復元船サンタ・マリア(神戸市)



サンタ・マリアはコロンブス(1451〜1506)が1492年西インド諸島サンサルバドル島への航海に用いた3隻の旗艦。
この航海の500年記念としてサンタ・マリア号を復元し、スペインから『ジパング』を目指す航海が行われた。
1991年7月13日バルセロナ出港、1992年4月28日神戸入港の、290日間、35,000kmの航海となった。
この時用いられたのが復元船サンタ・マリア号で、1996年より神戸市の神戸海洋博物館(Kobe Maritime Museum 兵庫県神戸市中央区波止場町2-2(メリケンパーク内))前に展示されている。

諸元
総トン数120t、全長32.21m、幅7.9m、メインマスト高28.0m、満載喫水2.62m、帆装四角帆4大三角帆1、製造1990年4月1日ビュデス造船所(スペイン・バルセロナ)


船首側面。
錨は錨鎖孔から出て舷側にかけられている。
サンタ・マリアは復元図しか存在しないが、錨鎖孔の有無については図によって異なる。この船の場合、航海を前提とした復元船なので、安全のため必要であったと思われる。


船首。
フォクスルに上る小さな梯子が見える。


船首。
フォアマスト、ボウスプリットとその艤装。
2本のヤードはそれぞれフォアマストのフォアコースとボウスプリットのスプリットスルで、別のマストの帆。
当時はジブではなくスプリットスルを用いている。
細いフォアマストだが、ラットラインが張られている。


船首。
フォクスル、フォアマスト、ボウスプリット。
フォアマストはやや前傾気味にとりつけられている。


船尾。
コーターデッキにあがる小さな梯子が見える。
後方にフープデッキが見えている。


船尾。
舵の側面。


船尾。
舵を後から見る。


船尾。
フープに吊るされたランタン。


メインマスト基部。
メインマスト取り付け部の様子がわかる。
メインデッキは中央が高く、キャンバー(船首船尾線に沿う甲板中央の膨らみ)がはっきりとわかる。
右側に明り取りの格子蓋にかぶせる金属製の覆いが見える。
展示中の雨よけのためのもので、本来はない。
保存のためであろうが、茶色のペンキで船体や甲板が塗装されているが、雨ざらしになっているため、ずいぶんと痛んでいる。
見栄えも悪いし、一部分だけ雨がかかるようになっている。
そろそろ再塗装しないと腐食したりしないかと心配。


メインマスト。
メインコースと、トップスルを装備。
後にはミズンマストと、ラティーンセールが見える。
マストの極端な太さの違いが時代を感じさせる。


メインマスト。
檣楼やシュラウド、各種ヤードなど。


ステイ、シュラウド、ラットラインの基部。
大型のデッドアイで舷側に固定されている。
ヤードのマストへの固定部のパレルに注目。


檣楼を下から見上げる。
ラバーズホールはステイのための穴で、ラットラインはオーバーハング気味に外側にとりつけられて居る事がよくわかる。
ここでも数珠状のパレルがよく見える。


船首からの全体像。
ラウンドシップと呼ばれる理由がよくわかる。
船首像はまだ発達していない。



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